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ラヴィーレ川崎
廣川 秀人
上席ホーム長、介護福祉士
個浴での入浴が困難なご利用者は、特殊浴槽で入浴していただくのですが、その特殊浴槽での入浴介助は地上から1m程度の高さのストレッチャー上で洗身・洗髪を行います。この介助は、ご利用者も怖い思いをされており、転落リスクもあります。また、特殊浴槽での介助はスタッフが2人必要で、時間もかかります。
この問題を解決し得るテクノロジーがないか検討していた時、Labからの紹介で美浴を知りました。湯船につかる日本の入浴文化の中で、シャワーでご利用者が満足できるのか不安がありましたが、すでに導入している施設からご利用者やスタッフが満足して活用しているという声を聞いて、同様に使用できるのではないかと考えました。
実際に私自身がショールームで入浴体験をしてみると、想像していたよりも非常に気持ち良く、これならご利用者にとって新しい入浴の楽しみになると確信しました。
施設で使い始めると、最初は見た目から入浴を想像できなかった様子のご利用者も、実際に使用してみると「しっかり温まるねぇ」と満足されたようでした。
また、介助するスタッフの評判も上々でした。特殊浴槽では2人で介助していても転落などの不安がありましたが、美浴に代わってその不安が解消された点が大きいですね。
さらに、2人介助だと2人揃うまで入浴を待たなければいけませんでしたが、スタッフ1人で介助できることで、余分な気を使わなくてよくなった利点も出てきました。
想定していた以上のニーズを叶えることができ、今後も使用を続けていければと思います。現在の座位姿勢から、将来よりフラットに近い形での利用も可能になると、対象のご利用者が増え、介助スタッフの負担ももっと軽減していけるはずです。