事例
Case
各部屋のドアの開閉状況から、安否状況をホーム単位でまとめて把握することにより、安心なホームの実現を目指しています。
電池・通信・磁石が内蔵しているため、通信環境整備や設置工事が不要で導入しやすいシステムでありながら、AI制御でドアの開閉を高精度で検知可能です。
現場実証
後付けできるAIドア開閉検知システム
テクノロジーの導入により施設でのご利用者の安否確認の精度向上と効率化を図るため、「後付けできるAIドア開閉検知システム」の実証評価に取り組むことになったLab。テストケースの検証では、何百回もの開閉試験を通して開閉精度を確認。精度向上のため開発企業が努力し、現場実証にこぎつけました。本格導入されれば、コロナ禍にも対応した安全・安心な安否確認システムになるはずです。
SIDE
開発企業
弊社は建設・インフラ業や住宅管理業に向けたIoTソリューションを提供している会社ですが、お得意先である住宅管理会社とのやり取りの中で、「簡単に設置できて、精度の良いドア開閉検知システム」を探しているという話しになり、そのニーズに応えるため、データ収集・分析からシステム構築までさまざまな開発工程を経て製品化を実現しました。
Future Care Lab in Japan(以下、Lab)から高齢者住宅での安否確認にAI開閉検知システムが活用できないか問い合わせをもらい、介護現場での課題解決に弊社のソリューションがお役に立てる可能性があると知りました。すぐにLabで簡易テストを実施し、ニーズの深刻度を把握した上で、最適なソリューションの検討・開発に共同で取り組んでいます。最近になりSOMPOケアの複数のサービス付高齢者住宅で現場実証がスタートしました。Labの方々は現場の課題に真摯に向き合い、ご利用者の安全・安心を第一に考えて実証評価を行っているので、弊社もシステムとしての完成度を高く維持しようと気を引き締めて取り組んでいます。
現在、このシステムを空家管理用途として導入している企業もありますが、サービス付き高齢者向け住宅用途ではLabにて、複数の施設で現場実証中です。その結果運用が開始されれば、介護現場でも安全性の向上と業務の効率化に貢献できるはずだと実感しています。将来的には、同じような課題を抱えている介護施設へより多く展開できればと思っています。
SIDE
Future Care Lab in Japan
サービス付高齢者住宅では1日1回の安否確認が義務付けられていますが、食事の履歴などによってマンパワーで確認する方法を取っていることが多く、見逃してしまうケースがあるのが現状です。そこで、テクノロジーを併用することで安全性の向上と業務の効率化を図り現場の課題を解決するため、ご利用者の部屋のドア開閉を高い精度で検知できる安否確認センサー「後付けできるAIドア開閉検知システム」を選び、実証評価を行うことにしました。
このシステムはドアの開閉は検知しますが、誰が開閉したかまでは分からないので、100%の精度で安否確認ができるわけではありません。そのため、マンパワーでの確認と比べてどれだけ精度が上がるかを確認した上で、オペレーションを組み立てる必要があり、Labの設備を使って何百回も開閉試験を行い、開閉の角度や速さなどを詳細に実証評価しました。その結果について有識者の方のアドバイスも踏まえ、導入時の精度確立を試算しました。開発企業には、システムの精度調整やさまざまな要望、問い合わせに誠実にご対応してもらい、助かりました。
現在、本格導入に向けて、複数施設で実証評価中です。Labでは施設に導入するテクノロジーの評価を行うと同時に、施設では新たなオペレーションを検討します。そういった側面から本格導入までには時間がかかってしまうこともあり、その辺りの難しさも今回のプロジェクトを通して実感しています。
掲載内容は2021年9月時点のものになります。
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